外国人へのおもてなし～どんなことができるかな？

毎年、たくさんの外国人が観光にやってくる、日本。
２０２０年には、東京オリンピックが開かれ、さらにたくさんの外国人がやってくると思われる。
そこで、日本の政府では、やってきた外国人に、気持ちよく日本ですごしてもらうことができるようにと、いろいろと工夫をしている。


ここで、想像タイム。

日本へやってきた外国人。
彼らが気持ちよくすごすことができるように、何ができる？
みんな、総理大臣になった気分で、考えてみてね。



・・・



いろいろなところへの行き来がしやすいように、電車の路線を増やす。
インターネットが使える場所を増やす。
公衆トイレを増やす。
キリスト教を信じる人のために、教会を増やす。
イスラム教を信じる人のために、モスクを増やす。

・・・などなど。
日本の政府は、たくさんの工夫をしているんだ。


こうした工夫のひとつに、地図がとりあげられている。
日本にやってきた人たちは、地図を見ながらいろいろな場所をおとずれる。
その地図が、わかりにくいものだと、みんな困っちゃう。
場所の書き方とか、地図記号とか、日本人にはわかりやすくても、外国人にはとてもわかりづらいものもあるかもしれない。

そこで、地図を管理している国土地理院（こくどちりいん）は、地図を作る会社に対して、「外国人にわかりやすい地図にするために、外国人向けの地図はこうやって作りなさい。」っていう案を出したんだ。

国土地理院では、その案を決めるために、たくさんの外国人にアンケートをしている。

どんなアンケートかというと・・・

外国人がよく行く場所を１２か所を取り上げて、その１２か所について地図記号を作る。
その地図記号を外国人に見てもらい、「わかりにくい」とか、「こうした方がよい」という意見を出してもらう。

・・・と、こんなアンケートだ。
今回出された案には、こうしたアンケートの結果をうけて、最終的に決められた地図記号がならんでいる。


さて、ここで、想像タイム。

今回決められた地図記号は、全部で１８種類。
外国人がよくおとずれる場所が、１２種類。
外国人にとって便利な場所が、４種類。
緊急（きんきゅう）の時に使う場所が、２種類だ。

まずは、外国人がよくおとずれる場所。
どんな場所があると思う？
全部で、１２個えらばれているよ。



・・・



今回の案で、外国人がよくおとずれる場所としてえらばれたのは、次の１２種類。
ホテル、レストラン、ショッピングセンター／百貨店、トイレ、寺院、神社、温泉、博物館／美術館、教会、モスク、駅、空港。
どう？
みんなの予想は、あたったかな？


お次は、便利な場所。
こちらは、４種類。

どんな場所が、あると思う？
外国人の気持ちになって、考えてみてね。



・・・



こちらは、観光案内所、郵便局、銀行、コンビニエンスストア／スーパーマーケット。


さいごは、緊急の時に使う場所。
こちらは、２種類。

どんな場所が、あると思う？



・・・



こちらは、病院に交番。
なるほどね。


さて、ここでえらばれた１８か所。
これに対して、それぞれ地図記号が考えられた。

いったい、どんな地図記号なんだろう？
みんなが知っている地図記号とは、ちがうものなのかな？
みんなが知っている地図記号の中で、「外国人には、わかりにくいんじゃないかな？」と思うようなものがある？

ちょっと長くなったので、続きは次回。


写真は、東京に行ったときにおとずれたお寺。
お寺の地図記号といえば、「卍」だよね。
この記号がお寺だよって、外国人にもきちんと伝わるのかな？

みんなが学校などで習った地図記号、他にどんなものがあった？
それらは、外国人にもわかりやす記号になっているかな？





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