愛知県豊田市の小学生学習塾 「自分で考える」が好きになる。RAKUTO豊田校

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◆◆◆ 基幹コースの残席情報  ◆◆◆

2019年03月14日 06:00  学び~理科

鳥類~鳥ってどんな生き物?

ここしばらく、生き物の分類のお話しているよ。

『生き物~ふたつに分けると、何と何?』
http://rakuto-toyota.jp/e477466.html
『哺乳類と魚類~クジラはどっち?』
http://rakuto-toyota.jp/e477738.html
『爬虫類~地球の歴史を振り返ってみよう』
http://rakuto-toyota.jp/e477872.html


今回は、鳥類について。

鳥類といえば、もちろん鳥。
ハトやスズメ、ハクチョウにカモメ。
地球には、たくさんの種類の鳥たちがすんでいるよね。

では、「鳥」って、いったいどんな生き物?
辞書で調べてみると、鳥類の主な特徴は5つ。
「主な」特徴なので、すべての鳥類がそうだとは限らないけど、だいたいはあてはまる。

さて、想像してみよう。
5つある鳥類の主な特徴、どんなものがあると思う?



・・・



鳥類の主な特徴は、次にあげる5つだ。

くちばしを持つ。
体が羽根でおおわれている。
歯がない。
前足が、翼(つばさ)になっている。
2本足で歩く。

なるほど、言われてみればその通りだ。
空を飛ぶものが鳥類だって思ってしまいがちだけど、よく考えてみるとペンギンみたいに翼はあるけど飛べない鳥もいるよね。

さて、そんな鳥類。
なんといっても、種類が多い。

ハトにスズメにハクチョウに・・・って数えていくと、なんと1万もの種類の鳥がいるんだって。
魚類の2万5000~3万種にはかなわないけど、4300~4600種の哺乳類(ほにゅうるい)と比べると、その数は倍以上だ。
マメハチドリといって、体長5センチメートルほどの小さな鳥もいれば、体長が3メートル近い、大きな鳥もいる。

ここで、問題。
地球で一番大きな鳥類。

大きなものは、体長2.75メートルにもなる。
いったい、どんな鳥だと思う?



・・・



答えは、ダチョウ。
なるほど、大きい。
でも、空は飛ばないよね。


昨日の記事では、地球や生き物の歴史の話をしたけど、鳥類の歴史も長い。

最初、すべての生き物は水の中。
5億年前に生まれたのが、両生類。
3億年前に爬虫類、2億5000万年前に哺乳類が誕生。
そして、最初の鳥類といわれている始祖鳥(しそちょう)が生まれたのが、1億5000万年前のことだ。
鳥類も、ながーい歴史を持っている。


ここで、鳥類の特徴をもうひとつ。
それは、とても「頭がよい」こと。

特に頭がよいとされる鳥類が、2種類いるよ。
黒いやつと、派手なやつ。

いったい、どんな鳥?
みんな、想像できる?



・・・



答えは、カラス。
そして、オウムだ。

カラスとオウムはとても頭がよい。
人間みたいに、道具を使うこともある。

さらに、自分が使いやすいように、道具を加工することもあるんだって。
そういえば、以前にも頭のよいカラスのことを紹介したことがあったね。

『カラス博士!?』
http://rakuto-toyota.jp/e262370.html
『お遊び大好き黒いやつ!』
http://rakuto-toyota.jp/e273604.html
『記憶力抜群の黒い奴!』
http://rakuto-toyota.jp/e273610.html

そう、カラスは、とても頭がよい。

さて、先週から今日にかけて、脊椎動物の分類について話をしてきたよ。
魚類に哺乳類、両生類、爬虫類、そして鳥類。
みんなのしっている脊椎動物は、いったい何類?
興味があったら、調べてみてね。


写真は、たくさんの鳥類たち。ウィキペディアより。
たくさん写っているね。
なんていう名前の鳥だろう?
みんな、何個くらいわかる?




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2019年03月08日 06:00  学び~理科

爬虫類~地球の歴史を振り返ってみよう

前々回・前回と、生き物の分類のお話しているよ。

『生き物~ふたつに分けると、何と何?』
http://rakuto-toyota.jp/e477466.html
『哺乳類と魚類~クジラはどっち?』
http://rakuto-toyota.jp/e477738.html


前回は、脊椎動物(せきついどうぶつ)の5つのグループから、哺乳類(ほにゅうるい)と魚類、そして両生類について紹介したよ。
今日は、その続き。
爬虫類(はちゅうるい)について。

爬虫類って、いったいどんな生き物なんだろう?
まずは、漢字の意味から、想像してみよう。

爬虫類の「爬」は、「ひっかく」とか、「地面をひっかくように歩く」という意味。
「虫」は、読んで字のごとく、虫だ。

ひっかく虫。
地面をひっかくように歩く虫。

いったい、どんな生き物なんだろう?
想像してみてね。



・・・



爬虫類といえば、トカゲやヘビ、カメなどが代表的な生き物だ。

爬虫類の歴史は、長い。
爬虫類に比べると、僕たち人間の歴史は、とても短いんだよ。
ここで、ちょっと、地球の歴史を振り返ってみよう。


地球ができたのは、今からおよそ46億年前のこと。
どろどろのマグマにつつまれた地球は、長い時間をかけて冷えていき、やがて海ができた。

そして、38~40億年前のこと。
ついに、地球に生き物が生まれた。
最初の生き物が誕生したのは、深い深い海の底。
たったひとつの細胞でできた、小さな小さな生き物だ。

その生き物が、少しづつ進化する。
今から10億年くらい前には、たくさんの細胞でできた、大きな生き物がくらすようになる。
このころの生き物がすんでいたのは、やはり海の中。
陸上は、太陽の紫外線(しがいせん)などにさらされ、生き物が生きていける環境ではなかったんだ。

そして、5億年前。
オゾン層と呼ばれるものができあがり、太陽からやってくる危険な紫外線をふせいでくれるようになった。
陸上が安全になったことで、ずっと水の中にいた生き物が、陸上にあがってくるようになる。
両生類の誕生だ。

その後、両生類はさらに進化し、陸上だけ、つまり水中にたよらずに生きていけるようになる。
そうして誕生したのが、爬虫類だ。

爬虫類が誕生したのは、今から3億年ほど前のこと。
その後の地球は、爬虫類天国。
恐竜など、大きな爬虫類が、たくさんたくさんいた。
2億5000万年前には、地球で最初の哺乳類が誕生するんだけど、それはアデロバシレウスという小さな小さなネズミだった。
大きなものは、やはり爬虫類だ。

やがて、その爬虫類天国も終わりをつげる。
今から6500万年前のこと。
直径10キロメートルもある大きな隕石(いんせき)が地球に衝突(しょうとつ)。
それにより、恐竜たちはほろびてしまった。

その次に栄えたのが、人間も含まれる哺乳類だ。
人類が生まれたのは、今から700万年前のこと。
3億年前に生まれた爬虫類や、その前に生まれた両生類などにくらべると、とても歴史が短いよね。


さて、そんな爬虫類。
辞書で調べてみると、4つの特徴をもっているらしい。
いったい、どんな特徴があると思う?
ヘビやトカゲを想像しながら、考えてみて。



・・・



爬虫類の主な特徴は、次の4つ。

体の表面は、変形したうろこでおおわれている。
4本の足としっぽを持っている。
乾燥(かんそう)、つまり水が少なくてからからにひからびた場所でも生きていける。
卵から産まれる。

乾燥に強いんだね。
言われてみれば、生き物がほとんどいない砂漠(さばく)なんかにも、ヘビやトカゲがいたりするよね。

さて、今日は爬虫類と鳥類を紹介するつもりだったけど、爬虫類だけでずいぶん長くなってしまった。
鳥類については、次回、紹介するね。
写真は、代表的な爬虫類たち。ウィキペディアより。





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2019年03月07日 06:00  学び~理科

哺乳類と魚類~クジラはどっち?

前回は、生物をふたつにわけてみた。
そして、動物もふたつのグループに。
今回は、その続き。

『生き物~ふたつに分けると、何と何?』
http://rakuto-toyota.jp/e477466.html

生き物は、動物と植物に分けることができる。
そして、動物は、背骨があるなしで、大きく2つのグループに分けることができた。

背骨があるのが、脊椎動物(せきついどうぶつ)。
背骨がないのが、無脊椎動物(むせきついどうぶつ)だ。

ここで、ちょっと想像タイム。
マグロなどの魚は、脊椎動物だと思う?
それとも、無脊椎動物?



・・・



答えは、脊椎動物。
マグロも、りっぱな背骨をもっているよ。

さて、今度は、この脊椎動物を、5つのグループに分けちゃおう。
どんなグループがあるかというと・・・

魚類(ぎょるい)、両生類(りょうせいるい)、爬虫類(はちゅうるい)、鳥類(ちょうるい)、哺乳類(ほにゅうるい)の5つだ。
これらの名前、聞いたことある子も多いんじゃないかな?
では、それぞれのグループには、どんな動物が含まれるんだろう?

まずは、哺乳類から。
人間は、哺乳類の仲間なんだ。
哺乳類って、いったいどんな動物のことだと思う?

哺乳類の「哺」は、「はぐくむ」とか「そだてる」という意味。
「乳」は、おちちのことだよね。
さあ、想像してみて。



・・・



哺乳類は、子どもに乳をあたえて育てる動物だ。
人間をはじめ、犬や猫もこの仲間だね。

お次は、魚類。
こちらは、いわずとしれた魚の仲間。
みんな、小さな子から、「魚って、どんな生き物?」といわれたら、なんて説明する?

魚類の特徴は、主に4つ。
みんな、いくつ言えるかな?
想像してみてね。



・・・



魚類の特徴は、主に4つ。

一生を水の中ですごす。
えらで呼吸(こきゅう)する。
ひれで移動する。
うろこがある。

この4つだ。
みんな、いくつ言えた?

さて、哺乳類と魚類を見てみたところで、問題。
世界で一番大きな魚類は、何?
みんな、わかる?



・・・



答えは、ジンベイザメ。

「えー、クジラじゃないの?」と思った子はいないかな?
クジラやイルカは、実は魚類ではなく、哺乳類なんだ。


さて、今日の最期は、両生類。
両生類は、生きるために「両方の環境」を必要とする動物のこと。
「両方」って、何と何?
みんな、想像できる?



・・・



答えは、水中と陸上。

両生類の代表的な生き物といえば、カエルだ。
カエルは、赤ちゃんの時はオタマジャクシ。
水の中で生活している。
大きくなると、手足が生えて、陸上にあがることができる。
しかし、やっぱり水が大好きだよね。

こうした動物が、両生類だ。
カエルやサンショウウオ、イモリなどが両生類の仲間だよ。

この両生類、最近、すごいいきおいで数が減ってきている。
その原因は、皮膚(ひふ)の弱さ。
ねんまくのおおわれた両生類の皮膚はとても弱く、環境の変化についていけない。

今のいきおいで地球の環境がどんどん悪くなると、あと100年もすればすべての両生類が絶滅するかもしれないといっている学者もいる。
両生類も、地球の大切な仲間。
なんとか、守ってあげたいね。


さて、長くなったので、続きは次回。

は虫類や鳥類って、どんな動物?
想像してみてね。

写真は、お食事中のジンベイザメ。大阪の海遊館にて。
水族館のジンベイザメは、お食事のとき、たてになって泳ぐんだ。





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2019年03月05日 06:00  学び~理科

生き物~ふたつに分けると、何と何?

2月から新年度のRAKUTO豊田校。
ホップのクラスでも、ステップのクラスでも、生き物のことから勉強をはじめているよ。

地球上には、ぼくたち人間をふくめ、たくさんの生き物たちが住んでいる。
その生き物たちを、大きく2つのグループに分けてみよう。
いったい、何と何に分かれると思う?



・・・



答えは、動物と植物。
いわれてみれば「なるほど!」って感じだけど、じゃあ「動物」っていったいどんな生き物?
そして、「植物」は?

みんな、この2つのちがいを説明できるかな?
想像してみてね。



・・・



むかしむかし、生物学者のリンネという人は、生き物を「動物」と「植物」のふたつに分けた。

感覚をもっていて、移動することができる。
そして、自分で栄養を作ることができない。
こうした生き物は、「動物」とした。

一方で、感覚をもっていない生き物を、「植物」としたんだ。
単に、「動くか動かないか」で分けたわけではないんだね。


では次に、動物を2つのグループに分けてみよう。
動物学上はすぱっと2つに分けることができるわけではないけど、ここでは小学生でもわかりやすいように、おおざっぱに2つに分けちゃうよ。

動物は、「あるもの」がある動物と、ない動物に分けることができるよ。
ある動物は、例えば、人間や犬、魚もこの仲間だ。
ない動物は、昆虫やクラゲなどが、この仲間だ。

さて、「あるもの」とは、いったい何?
自分の体と、昆虫やクラゲを比べながら、想像してみてね。



・・・



答えは、背骨。
動物は、背骨があるものとないものに分けることができる。

背骨があるものは、脊椎動物(せきついどうぶつ)と呼ばれる。
一方で、ないものは、無脊椎動物(むせきついどうぶつ)だ。

脊椎動物は、血液の中に「ヘモグロビン」と呼ばれるものが含まれている。
ヘモグロビンの色は、赤色。
だから、脊椎動物の血は、赤い色をしているよ。

みんなの体には、りっぱな背骨があって、血も赤い。
まさに脊椎動物の仲間だね。

次は、この脊椎動物を、おおざっぱに5つのグループに分けちゃうよ。
いったい、どんなグループができると思う?
想像してみてね。

ちょっと長くなったので、続きは次回。

写真は、人間の骨格。ウィキペディアより。
どれが背骨か、かわる?




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2019年03月01日 06:00  学び~理科

白と黒~シマウマのしましまもようは何のため?

みんなは、シマウマを見たことがある?
白と黒の、きれいなしましまもようのお馬さん。

ほ乳乳綱ウマ目ウマ科ウマ属。
馬よりも、どちらかというと、ロバの仲間に近いんだって。
耳やしっぽの形、そして鳴き声、どちらもロバによく似ている。

さて、そんなシマウマについて、新聞記事が。

『シマウマなぜしま模様?』 朝日新聞


みんな、シマウマって、なんであんなにしましまもようなのか、考えたことがある?
しましまのもようには、きちんと理由があると思われる。
まずは、自分の頭で考えてみよう。
なんで、シマウマは、しましまなの?
想像できる?



・・・



シマウマが、なぜしましまなのか。
これは、動物の研究をする学者さんたちの間で、ずっとナゾだった問題だ。

ひとつの説は、ライオンなどの敵に、おそわれにくくするため。
でも、しましまもようって、かえって目立ったりしないのかな?

もうひとつの説は、体の温度を調整するためというもの。
太陽の光をあびてあたたまりやすい色は黒。
ぎゃくに、あたたまりにくい色は白。
黒と白のしましまだと、あたたかい場所とあたたかくない場所ができる。
これによって、空気に流れができて、体温をさげることができる。
こんな説だ。
こちらの説は、テレビ番組で行われた実験によって、「ちがう!」ということがわかった。

そして、もうひとつの説が、虫にさされにくくするためというもの。
ハエなどにさされることによって、病気になってしまう動物がたくさんいる。

シマウマと同じ場所に住んでいるハエを調べたところ、他の動物の血は見つかったけど、シマウマの血はほとんど見つからなかった。
このことから、「しましまもようだと、ハエなどの虫にさされにくいのではないか?」という考えた。

でも、本当の理由は、どれなのか?
それが、ずっとわかっていなかった。

そこで、イギリスやアメリカの大学の研究チームは、「虫にさされにくくするため」という説をたしかめるために、ある実験を行った。
研究チームがつてれきたのは、シマウマではなく、ふつうのウマ7頭。
さて、ここで、想像タイム。

しましまもようだと、虫にさされにくいはず。
それをたしかめるためには、ウマ7頭を使って、どんな実験をすればいいんだろう?
自由に、考えてみてね。



・・・



研究チームの人たちが用意したのは、ウマ7頭と黒、白、しましまの3種類のコート。
ウマたちに、3種類のコートをきせて、周りを飛んでいるアブの様子をたしかめたんだ。

それぞれのコートをきたウマを、30分間観察したところ、次のことがわかった。
黒いコートには、およそ60回、アブがとまった。
白いコートでは、およそ80回、アブがとまった。
そして、しましまのコートでは、アブがとまったのは10回よりも少なかった。

60回や80回に対して、10回以下とは、かなりの効果があるってことだね。
研究チームの人によると、しましまもようが、アブの目をこんらんさせているのではないかとのこと。
なるほど。

写真は、シマウマ。ウィキペディアより。
しましまもようだと虫にさされにくい。
ということは、山などに行く時に、しましまもようの服を着ていくと、さされずにすむってことかな。
試してみる価値はありそうだね。





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2019年02月28日 06:00  学び~理科

絶滅したと思っていたら~100年ぶりに見つかったよ

国際自然保護連合(こくさいしぜんほごれんごう:IUCN)というところが作成するレッドリスト。
このブログでも、何度か紹介しているよ。

『海洋生物レッドリスト~シロワニってどんな生き物?』
http://rakuto-toyota.jp/e402483.html
『あの動物がレッドリストに~今度はどんな動物?』
http://rakuto-toyota.jp/e390506.html
『2016年版レッドリスト~あの動物が絶滅危惧種から外れたよ』
http://rakuto-toyota.jp/e385833.html
『2016年版レッドリスト~なんで中国の人たちは素直に喜べないの?』
http://rakuto-toyota.jp/e385834.html

レッドリストには、世界に住んでいる動物たちのうち、数が減って絶滅(ぜつめつ)してしまいそうなものが、絶滅危惧種(ぜつめつきぐしゅ)としてのせられている。

絶滅危惧種には、3つのランクがあり、それぞれこんな感じ。

CR 近絶滅種(きんぜつめつしゅ)
EN 絶滅危惧種
VU 危急種(ききゅうしゅ)

CRは、いまにも絶滅してしまいそうな、一番あぶない状態。
ENは、しばらくすると絶滅してしまいそうな、ちょっとあぶない状態。
VUは、将来絶滅してしまう危険ある、あぶない状態。

このランクを見ると、「まさに絶滅寸前」なのか、「まだしばらくは大丈夫」なのかを見分けることができる。

レッドリストにのっているのは、まだ絶滅していない動物たち。
その一方で、絶滅してしまったとされる動物もたくさんいる。

日本では、ニホンカワウソが有名だ。
最後にニホンカワウソが確認されたのが、1979年。
以来、ずっと見ることができない。
そして、2012年、絶滅したと判断された。

2年前の夏に、長崎県の対馬(つしま)でカワウソが見つかって、「ひょっとしてニホンカワウソかも!」と大騒ぎになったことがある。

『対馬にカワウソ~37年ぶりに、こんにちは』
http://rakuto-toyota.jp/e416866.html


しかし、このカワウソは、ニホンカワウソではなく、韓国あたりから泳いでやってきた別のカワウソだということがわかった。
ちょっと残念だけど、絶滅したと思われる動物が、実は絶滅していなかったなんてことは、めったなことではありそうにないよね・・・と思ったら。
朝日新聞には、こんな記事が。

『ハチやゾウガメ、絶滅してなかった 100年ぶり発見も』 朝日新聞


記事によると、長い間見つけることができず、だれもが「もう絶滅してしまった」と思っていた動物たちが、見つかったらしい。

まずは、インドネシア。
今年2019年2月21日。
インドネシアの森の中で、とても大きなハチが見つかった。
羽根をひろげた時の大きさは、およそ6センチメートル。
調べてみると、このハチは「ウォーレス・ジャイアント・ビー」と呼ばれるハチだとわかった。

ミツバチの仲間では、世界で一番大きいとされる「ウォーレス・ジャイアント・ビー」。
この40年間、見つけた人はひとりもいない。
誰もが、絶滅したものだと思っていた。

それが、40年ぶりに見つかって、実は絶滅していないことがわかった。
よかったね。

お次は、エクアドル。
めずらしい生き物がたくさん住んでいるガラパゴス諸島でも、絶滅したと思われていた動物が発見された。
見つかったのは、「フェルナンディナゾウガメ」とよばれるゾウガメ。

「フェルナンディナゾウガメ」が見つかったのは、およそ100年ぶり。
100年も見つからなかったので、当然、みんな絶滅したものだと思っていた。

調べてみると、今回つかまった「フェルナンディナゾウガメ」の年齢は、100才だと思われる。
「フェルナンディナゾウガメ」が見つからなくなった100年前に生まれて、100年たった今年、見つかったことになる。

人間も動物も、みんなみんな地球の仲間。
絶滅してしまった動物たちが、実は絶滅していなかった。
これは、うれしいニュースだよね。

写真は、ガラパゴス諸島。ウィキペディアより。
大陸と陸続きになったことがないので、めずらしい動物たちがたくさん住んでいる。





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2019年02月15日 06:00  学び~理科

バレンタインデーに犬が病気に~いったい、どうして?

みんなの中に、ペットをかっている子、いるかな?
犬や猫をペットとしてかっている人も、たくさんいそうだね。

さて、昨日は、バレンタインデー。
そんなバレンタインデーに、体の調子がおかしくなってしまうワンちゃんがたくさんいるらしい。
動物病院で病気を治してもらっているワンちゃんは、1年の中で、2月が一番多いんだって。
いったい、どうして?
想像できる?



・・・



答えは、こちらの新聞記事から。

『チョコ与えちゃダメだワン』 朝日新聞

チョコレートの原料のひとつは、カカオ。
このカカオの中に、「テオブロミン」っていう、にがみのもとが入っている。

人間にとってこの「テオブロミン」は、「ちょっとにがくておいしい!」もの。
ところが、犬は、この「テオブロミン」を、体の中でうまく処理することができない。
だから、犬の体の中に「テオブロミン」が残って、中毒(ちゅうどく)になってしまうことがあるんだって。

中毒になった犬は、げりや吐き気、けいれんを起こしたりする。
ひどい場合は、死んでしまうこともあるらしい。

ある保険会社の調べによると、1年間でペットの犬が病院にかかった件数は、2万1000件。
そのうちの773件が、チョコレート中毒によるもの。

この773件のうち105件が、バレンタインデーのある2月にあって、一年間で一番多い月となった。
2番目に多かったのは、ホワイトデーのある3月で、50件。

イギリスやアメリカでも同じようなことがおこっていて、クリスマスやハロウィーンのころになると、犬のチョコレート中毒が増えるんだって。

かっている人がしらずにチョコレートをあげちゃうケースもあるだろうし、部屋においておいたチョコレートを知らない間に犬が食べちゃったというケースもありそう。
いずれにしても、犬をかっている人は、注意が必要だね。

新聞には、犬や猫にあげてはいけない食べ物がのっていたので、参考までに。

<チョコレート>
犬に食べさせると、吐き気やけいれんなどがおこる。
猫でも、同じことがおこる可能性がある。

<玉ねぎ、ネギ、ニラ、ニンニク>
犬にとっても、猫にとっても、体によくない。
たくさん食べると、げりや吐き気をおこしたり、熱が出たりする。

<キシリトールの入ったガムなど>
犬は、すこし食べただけでも、吐き気をおこしたり、肝臓(かんぞう)の調子が悪くなる。

<ニワトリのほね>
かむとわれるので、のどやおなかの中を傷つける。

<生の魚介類>
猫に、生のイカや貝、カニ、エビなどを与えると、足がまひするおそれがある。
魚介類は、熱を加えてからあげること。

<ブドウ・干しブドウ>
犬にとっても、猫にとっても、腎臓(じんぞう)の病気の原因になる。
とくに、皮を食べさせてはいけない。

以上、犬や猫をかっている人は、気を付けて。

写真は、うちのネコたち。
チョコレートは・・・たぶん、あげても食べないと思う。
ガムやブドウも食べないだろうな。
あやしいのは、ニワトリのほねや、魚介類。
人間の食べ残しが、あやまって口に入らないようにしてあげないといけないね。





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2019年02月01日 06:00  学び~理科

アマガエルの交通事故~多い理由は?

みんな、両生類(りょうせいるい)っていう言葉を、聞いたことがある?
動物の仲間で、水の中でも陸の上でも生きていくことができるもの。
両方で生きられるから、両生類。
両生類の仲間には、いったい、どんな動物がいるのかな?
想像してみてね。




・・・




カエルやイモリ、サンショウウオ。
これらが、代表的な両生類だ。
中でも、カエルなどは、そこら中で見ることができるし、見えなくても鳴き声を聞くことができる、わりと身近な動物だよね。

さて、こんな両生類。
今、世界中から、どんどん数が減ってしまっているらしい。

原因は、いろいろ。
住む場所の水がきたなくなって、カエルツボカビ症という病気になって、たくさんの両生類が死んでいる。
一方で、車にひかれて死んでしまうものもいる。
カエルなんかは、わりと人間と近い場所で行動するので、車にひかれてしまうことがとても多い。

そんな両生類を守る目的で、北海道大学などの研究チームが、ある研究を行った。
それが、こちら。

「アマガエルの交通事故」 朝日新聞


研究チームたちは、アマガエルの交通事故が、なんでこんなに多いのか、まずは仮説をたてた。
そして、実験を通して、それが正しい考えであることを明らかにしたんだって。

ここで、想像タイム。
カエルを捕まえようとしたことがある子はわかると思うけど、カエルって、けっこうすばしっこいよね。
あのすばしっこさがあれば、車もよけられそうな気もするんだけど、どうも、道路の上にいるカエルは、あるものが気になって、動きがにぶくなるらしい。
いったい、何が気になるんだろう?
想像してみてね。



・・・



研究チームがたてた仮説は、「音のせいではないか?」ということ。
道路の上のカエルは、自動車などが出す音がこわくて、動けなくなってしまっているのではないかということだ。

そして、こんな実験を行った。

まずは、場所を3つ用意する。
森林みたいな場所。
草地みたいな場所。
そして、道路に似た平地。

捕まえてきたニホンアマガエルは、76匹。
まずは、このカエルたちを、それぞれの場所にはなす。

そして、ふたつのケースで、カエルの移動する距離を調べてみた。
ひとつは、スピーカーから自動車の走る音をながした場合。
もうひとつは、流さない場合だ。

その結果、森林と草地では、移動する距離にちがいはなかった。
木や草に守られているから、カエルたちも安心なのかな。

一方で、平地では、音がきこえている時、カエルはあまり動かなかった。
音が聞こえていない場合よりも、30パーセント、移動する距離が短くなった。
音がこわくて、かたまって動けなくなってしまったみたい。

北海道大学の先生によると、「音のように目に見えないものが、生物の生息に影響を与えている可能性がある」とのこと。
周りにかくれる場所のない平地で、いきなりゴーとかすごい音がしだしたら、これはぼくたち人間でもこわいよね。

写真は、ニホンアマガエル。ウィキペディアより。




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2019年01月25日 06:00  学び~理科

風力発電所は×××の楽園~×××は、どんな動物?

インドの研究チームが、風力発電に関係するちょっと変わった研究結果を発表したらしいよ。

みんな、風力発電所を見たことある?
日本でも、ところどころでお目にかかることができる。

地面からつきでた大きな柱。
その柱のてっぺんには、これまた大きなプロペラが取り付けられている。

風がふくと、このプロペラがくるくる回り、その力を使って電気を作る。
これが、風力発電所だ。

世界をみわたしてみると、風力発電を使う国が、どんどん増えている。
世界で一年間に使われる電気の量は、およそ22兆キロワット。
そのうち、5億キロワットの電気が、風力発電により作られている。

インドは、特に風力発電が進んでいる国のひとつ。
世界で4位の発電量をほこる。

そんなインドでは、風力発電所がずらりと立ち並ぶような場所もある。
今回、研究チームが調べたのは、そうした風力発電所がたちならんでいる場所に、どんな動物たちがどんな生活をしているのかということ。

まずは、風力発電所がずらりと並んでいるところを想像してみて。
風力発電所をみたことのない子は、一番下にある写真を見てみてね。

こうした場所では、ある生き物が少ないらしい。
どんな生き物が少ないと思う?

犬や猫といったほ乳類?
トカゲなどの小さな動物たち?
それとも、空を飛ぶ鳥やコウモリの仲間?



・・・



答えは、鳥やコウモリたち。

風力発電所の柱やプロペラがじゃまで、自由に飛び回ることができない。
猛禽類(もうきんるい)と呼ばれるタカやワシなどの大きな鳥は、特に少ない。
大きいだけに、風力発電所がとてもじゃまなんだろうね。
研究チームの調査によると、猛禽類の数は、他の場所とくらべて4分の1だったらしい。

猛禽類が普通の4分の1しかいないこの地域。
猛禽類が少ないおかげで、ある動物たちの楽園になっているらしい。
その動物たちにとったは、猛禽類が少ない場所は、とても安心してくらせるステキな場所なんだって。

その動物とは・・・みんな、想像できる?



・・・



研究チームの調査によると、風力発電所の立ち並ぶこの地域は、トカゲの楽園になっているらしいよ。


『風力発電所周辺はトカゲの楽園!?』 朝日新聞


トカゲにとって、トカゲを食べる猛禽類は天敵だ。
天敵がいないこの地域では、トカゲはとても安心してくらすことができる。
調査の結果、他の場所とくらべて、3倍の数のトカゲが住んでいるらしい。

ただし、トカゲにとって本当に楽園かというと、そうでもないみたい。
トカゲが増えすぎたせいで、そのトカゲたちが困っているんだって。
いったい、何に困っているんだろう?
想像してみて。



・・・


答えは、自分たちのエサ。
仲間が増えすぎちゃったせいで、エサが取り合いになってしまっているんだって。
だから、この地域のトカゲたちは、他の場所のトカゲにくらべて、とてもやせているらしい。

増えすぎたら増えすぎたで、困ることは出てくるもんだね。
いわれてみてば、人間の世界でも、人口が増えすぎて食料が・・・って心配している人が多いよね。


写真は、ずらりと並んだ風力発電所。ウィキペディアより。





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2019年01月24日 06:00  学び~理科

カエルの合唱~なんで輪唱のように聞こえるの?

みんな、カエルたちが合唱しているのを、聞いたことがある?
カエルの合唱を聞くことができるのは、春、あたたかくなりはじめるころから。
カエルの種類によってちがうけど、多くのカエルは、春から夏にかけて、合唱するんだ。

身近なところだと、田んぼで聞くことができる。
夕方、日がくれてくると、田んぼにすむカエルたちは、合唱をはじめるよ。

ここで、カエルクイズ。
田んぼなどで、がんばって鳴いているカエル。
鳴いているのは、オス?
それともメス?



・・・



答えは、オス。
オスのカエルたちののどには、鳴嚢(めいのう)と呼ばれるやわらかいまくがある。
その鳴嚢をぷくっとふくらませて、大きな声で鳴く。
一方で、メスは鳴嚢をもっておらず、鳴くことができない。

今度は、想像タイム。
オスのカエルたちが、合唱するようになくのは、何のため?
自由に想像してみてね。



・・・


カエルが鳴く主な理由は、およめさん探し。

オスががんばって鳴くのは、およめさんになってくれるメスを引き寄せるため。
メスにもてるのは、きれいで大きな声で鳴くことのできるオス。
だから、オスのカエルたちは、きそいあうようにして大きな声で合唱するんだ。
他にも、なわばりあらそいなどのために鳴くこともあるよ。

さて、そんなカエルの合唱。
なんでも、その鳴き方に、法則性があるらしい。


『カエルの合唱に法則性』 朝日新聞

同じ田んぼの中に、たくさんのカエルが住んでいるとしよう。
1匹1匹のカエルが好き勝手に鳴きだすと、そこら中でゲコゲコゲコゲコ。
とても、合唱とはいえない状況になるはずだ。
それが、合唱のように聞こえるのは、カエルの鳴き方に、ある法則性、つまりお約束事があるからにちがいない。

そう考えて研究をはじめたのは、筑波大学(つくばだいがく)と大阪大学の研究チームだ。
研究チームは、ニホンアマガエルを観察し、研究を進めた。

ニホンアマガエルのオスは、メスをよぶために、「クワッ」と鳴く。
1秒間に、3回鳴くんだって。

そのニホンアマガエルのオス3匹を1匹ずつケースに入れて、その鳴き声を調べた。
その結果、こんなことがわかったんだって。

鳴き始めたカエルたちは、おたがいの声が重ならないように、輪唱をはじめる。
およそ25秒に、全員が鳴きやむ。
そして、およそ5分後、再び輪唱をはじめる。

そう、カエルたちは、おたがいの声が重ならないように、工夫していたんだ。
だから、合唱とか輪唱にたとえられることが多いんだね。

大阪大学の先生によると、この研究結果は、ぼくたちの生活の中のあることに役立つらしい。
おたがいの声がぶつからないように、ずらして鳴いているカエルの合唱。
いったい、どんなことに役にたつんだろう?


・・・


カエルの合唱は、ネットワークの世界で役に立つらしいよ。

インターネットの世界では、パケットとよばれるデータが、そこら中を行き交っている。
データが多くなると、パケットどうしがぶつかりあって、通信がうまくいかない。
このパケットどうしのぶつかりあいをふせぐために、カエルの合唱が役に立つかもしれないんだって。

カエルのおかげで、ネットがスムーズになる。
なんか、面白いね。


写真は、ニホンアマガエル。ウィキペディアより。




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