イスラエルの警報アプリ！？

警報アプリで避難　イスラエルで利用急増　朝日新聞

緊急地震速報（きんきゅうじしんそくほう）って、知ってる？
地震の多い日本では、大きな地震がおきそうになると、スマートフォンや携帯電話、テレビなどから、「ぴーぴーぴー」と警戒音（けいかいおん）が、鳴り響く。
この速報のおかげで、大きな地震がやってくる前に、事前に心がまえを作ることができるんだ。

緊急地震速報について、くわしいことは気象庁のページ（リンク）を、参考にしてね。
いざという時のために、どんな音が鳴るのかなど、もしも鳴ったらどう行動すればよいのかを確認しておこう。
http://www.data.jma.go.jp/svd/eew/data/nc/koudou/koudou.html


さて、ところは変わって、中東のイスラエル。
この国でも、最近、スマートフォン用の警報アプリがよく使われるようになった。

イスラエルも日本と同じで、地震が多い国なのかな・・・と思ったら、そうでもない。
「レッドアラート」と呼ばれるこの警報、警報は警報でも、地震の警報ではないんだ。

じゃあ、いったい、何の警報だと思う？

ヒントは・・・

警報アプリを開発した人は、こんなふうに言っている。
「このアプリが必要なくなることが、今の願いです。」
そう、この警報が鳴り響くことは、人間としてとても悲しいことなんだ。
この警報が鳴り響くと、イスラエルの人たちは、シェルターと呼ばれる安全な場所に避難（ひなん）しなければならない。

さあ、いったい、何の警報だと思う？
想像してみてね。


・・・


この警報「レッドアラート」は、ロケット弾が発射された場合に、鳴り響く。

今、イスラエルでは、はげしい内戦が繰り広げられている。
ガザという街に陣取ったハマスというイスラム組織と、イスラエル軍がはげしく戦っているんだ。

ガザからロケット弾が発射されると、このアプリにはいつどこにその弾が落ちるのかを表示してくれる。
朝日新聞の記者さんが、このアプリをもってイスラエルに行ったところ、数十分ごとに警報が鳴り響くような状態だった。

数十分に一回って、すごい数だね。
毎日毎日、数十発のロケット弾が発射されているということだ。

日本の地震どころではない。
これでは、とても、安心して暮らすことができないよね。


戦争って、悲しいね。
世界中のみんなが仲良くなって、世界中から戦争がなくなるといいな。

参考記事
『イスラエルとパレスチナ、なぜ争う？』
http://rakutotoyota.boo-log.com/e267039.html

写真は、パレスチナ周辺の航空写真。グーグルアースより。