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2018年08月03日 06:00  学び~理科

人工孵化の稚魚~がんばって育ってほしいね

『人工孵化の稚魚 業者に配布』 朝日新聞

人工孵化(じんこうふか)の稚魚(ちぎょ)だって。

「人工」とは、自然の中ではなく、人の手で行ったということ。
「孵化」とは、タマゴから赤ちゃんが生まれることだ。
つまり、自然の中ではなく、人の手によって、タマゴから赤ちゃんが生まれたということだね。

「稚魚(ちぎょ)」とあるから、魚の赤ちゃんのお話だ。
いったい、何の魚だろう?

ヒントをあげるので、当ててみてね。

おいしいけど、最近お値段がとても高い。
お値段が高いのは、とれる量がとても減ってしまったから。
炭火で焼いたかば焼きは、とてもよいにおい。
どんぶりにして食べると、最高においしい。
体はぬるぬるで、手で捕まえるのは大変だ。

どう?
何の魚か、わかった?



・・・



答えは、ウナギ。

日本で食べられているウナギの多くは、人の手で育てた養殖(ようしょく)のウナギだ。
この養殖ウナギ、人の手で育てることができるのは、赤ちゃんになってから。
タマゴから赤ちゃんが生まれるまでの間は、自然の中で育つんだ。
自然の中で育ってきた赤ちゃんをつかまえて、それを人の手で育て上げ、おいしいウナギに変身する。

ところが、最近は、この赤ちゃんが、めっきりへってしまった。
50年前とくらべると、10分の1、時には40分の1しかつかまえることができない年もある。

赤ちゃんの数が少ないので、その値段は、自然と高くなる。
20年前には、1キログラム数万円だったウナギの赤ちゃん。
最近では、数十万円から、場合によっては200万円もするらしい。
これでは、ウナギ料理の値段も、あがるはずだよね。

そこで。
日本の水産研究・教育機構(すいさんけんきゅう・きょういくきこう)というところでは、ウナギの完全養殖(かんぜんようしょく)の研究を進めてきた。

完全養殖とは、人間の手で卵を育て、人間の手で卵から孵化させ、人間の手で稚魚になるまで育て上げること。
自然のウナギをとってくる必要がないので、うまくいけば、ウナギがたくさん食べられるようになるかもしれない。

そして、今から8年前の2010年のこと。
世界で初めて、ウナギの完全養殖に成功したんだ。

しかし、レプトケファルスと呼ばれるウナギの赤ちゃんを稚魚まで育てるのは、とても難しい。
たしかに、成功はしたんだけど、うまく育てられる数は、とても少なかった。

それがだんだんとうまくいくようになって、今年2018年には、1500匹の赤ちゃんがうまれた。
そして、稚魚まで育った赤ちゃん300匹を、今度は大人まで育てるために、池でウナギを育てている業者さんに配ったんだって。

ウナギが稚魚から大人に育つまでにかかる期間は、だいたい1年半くらい。
人工で育てた稚魚では、どのくらいの期間がかかるのか。
これから1年以上かけて、それを確認するんだって。

ウナギの完全養殖。
これが、うまくいけば、高すぎてなかなか食べることのできないウナギが、お手軽に食べらるようになるかも。
これからの研究に、期待しよう。

写真は、ウナギ。ウィキペディアより。
ニホンウナギのうろこは、世界で一番小さいらしい。

人工孵化の稚魚~がんばって育ってほしいね



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