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2016年04月30日 06:00  学び~理科

iPhoneから金~いったいどこに金が使われているの?

前回は、金属について紹介したよ。

『iPhoneから金~ところで「金属」って、何だっけ?』
http://rakuto-toyota.jp/e361677.html

そして、この記事。
『米アップル、壊れたiPhoneから金1トンを回収』 CNN

アップル社のスマートホン、iPhone。
CNNのニュースによると、こわれてしまったiPhoneから、たくさんの金を集めることができたらしい。

金といえば、とても高価で、貴重(きちょう)な金属だよね。
ぼくもiPhoneを使っているけど、ぱっと見、金が使われていそうなところはない。

いったい、iPhoneのどこから金が出てきたんだろう?
みんな、想像できる?



・・・



iPhoneをはじめとした、いろいろな電子機器(でんしきき)、つまり電気を使って動く機械たち。
テレビや冷蔵庫、パソコンなど、いろんな種類の電子機器がある。
これらの電子機器には、必ずといっていいほど、金が使われているんだ。

どこに使われているかというと、外側ではなくて、その中身。
たとえば、iPhone。
iPhoneの外側をおおっているケースを、がばっと開け見ると、そこには基板(きばん)とよばれるものをはじめ、細かな部品がたくさん。
基板の上には、さらに小さな部品がたくさんくっついている。

それぞれの部品には、役割がある。
カメラから送られてきた画像を処理する部品、ディスプレイに表示する情報を処理する部品、計算をする部品など、いろいろな役割だ。

これらの部品どうしが連絡をとりあって、協力して働く。
これによって、1台のiPhoneとして、きちんと動くことができるというわけだ。

部品どうしの連絡をどうやってとるかというと、電気を使った信号だ。
電気を使うので、それぞれの部品は、電気を通す金属でむすばれている。
ここで多く使われているのが、金なんだ。


さて、ここで想像タイム。

金属の中でも、よく電気を通す金属もあれば、あまり電気を通さない金属もある。
電子機器で部品どうしをむすぶ金属は、もちろんよく電気を通すものの方がよい。

では、次にあげる金属を、電気をよく通す順番にならべてみよう。
どれが、一番よく電気を通すと思う?

鉄、アルミニウム、鉛(なまり)、金、銀、銅



・・・




答えは、以下の通り。
数字は、電気抵抗率(でんきていこうりつ)と呼ばれるもので、これが高いほど電気を通しにくい。
本当は、とても小さな小数なんだけど、ここではわかりやすく、鉄を10とした場合の数字をのせているよ。

1位 銀(1.59)
2位 銅(1.68)
3位 金(2.21)
4位 アルミニウム(2.65)
5位 鉄(10.0)
6位 鉛(20.8)


一番電気をよく通すのは、銀。
でも、銀はとても高価なので、部品などにはなかなか使うことができない。

2位は、銅。
銅は、値段もそんなに高くないので、いろいろな場所で使われているよ。
豆電球の実験などで使う導線(どうせん)も、ビニールのカバーをめくると銅が出てくるよね。

3位は、金。
金は、銀よりもさらに高い。
でも、iPhoneのように、たくさんの電気機器で使われている。

鉄は、5位。
案外、電気を通さないんだね。


ここで、もう一度、想像タイム。

銀、銅に続いてよく電気を通す金。
とても高価な金属で、これを使うと電子機器の値段も高くなってしまうはず。

それでも、あえて金を使うのは、なぜだろう?
理由があるはずだ。
ちょっと難しいけど、想像してみて。



・・・



理由は、3つ。

1つ目は、ほかの金属とくらべるて、とてもさびにくいということ。
金よりもよく電気を通す銅も、さびてしまうと、あまり電気を通さなくなる。
金はさびにくいので、長い間、電気を通し続けることができる。


2つ目は、加工しやすいということ。
金箔(きんぱく)って、知ってる?
金をかんかんたたいて、ぺらぺらになるまでうすくしたものだ。

金は、どんな金属よりもうすくのばすことができる。
がんばれば、0.3マイクロメートル(=0.0003ミリメートル)まで、うすくすることができる。
一万円札のあつさは、0.1ミリメートル。
これとくらべてみすと、のばした金のうすさがよくわかる。
金そのものは高価だけど、うすくのばして、必要な部分でだけ使うようにすれば、そんなにお金もかからない。


そして、3つ目。
金は、再生可能だということ。

使っても使ってもあまり悪くならない金は、再生、つまりリサイクルすることができる。
アップル社がiPhoneなどから金を取り出すのも、金をリサイクルするためだ。


今回の記事によると、アップル社がこわれたiPhoneやパソコンなどから取り出した金の量は、およそ1トン。
金額にして、43億円分だ。

iPhone1台にどれだけの金が使われているのはわからないけど、1台のパソコンには、だいたい150ミリグラムくらいの金が使われている。
それらをかき集めた結果、1トンにまでふくれあがった。
まさに、「ちりも積もれば山となる」だね。

写真は、金箔。ウィキペディアより。
うすーい!

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