プラスチックのゴミを減らせ~今度は、細菌!?

RAKUTO豊田校

2018年04月26日 06:00

人がすてたプラスチックのゴミ。
ペットボトルやレジぶくろ。
まちの中をながめてみすと、たくさんのゴミがある。
そんなゴミたちが、風にふかれたり、川にながされたりして、やがてたどりつくのが、海だ。

海に流れ出たプラスチックのゴミたちは、波にもまれたり、太陽の紫外線(しがいせん)にあたったりして、やがてこなごなになってしまう。
目で見ることもむずかしいくらい、こなごなになったプラスチックは、当然のように魚の体の中にとりこまれる。

『プラスチックのスープ~海をよごす悪い奴 』
http://rakuto-toyota.jp/e331987.html

2017年10月には、日本の近くの海でとれた魚の、およそ40パーセント魚から、プラスチックのゴミが見つかったという調査の結果が出された。
ゴミは、0.1ミリメートルよりも小さなものなので、口に入っても気が付かない。

これらプラスチックのゴミは、人の体には悪さはしないので、健康には影響はない。
とはいえ、気持ちのよいものではないよね。

対策としては、まずはゴミを減らすこと。
それ以外の対策として、2017年11月には、こんな記事を書いたよ。

『海にあふれるプラスチックのゴミ~その対策は?』
http://rakuto-toyota.jp/e426175.html

日本のカネカという会社が、特別なプラスチックを開発した。
海の微生物(びせいぶつ)たちによって分解することができるプラスチックだ。

世界中のみんながこのプラスチックを使えば、海に流れ出したプラスチックのゴミも、やがて分解されて消えていく。
しかし、こうした特別なプラスチックを世界中に広げようと思うと、これは大変だ。

そこで、今年2018年4月のニュース。

『プラスチックを「食べる」強力な酵素、米英チームが発見』 CNN

数年前のこと。
日本の大阪にある工場で、新しい細菌(さいきん)が見つかった。
この細菌、どうも、プラスチックを食べて、それを栄養にしているみたい。

「これは!」と思ったのは、アメリカとイギリスの研究チーム。
「イデオネラ・サカイエンシス201―F6株」と名付けられたこの細菌を持ち帰って、くわしく調査をした。

その結果、この細菌が、すごい力を持っていることがわかった。
プラスチックを食べて、分解してくれるだけではない。
最近使われるようになってきた、ポリエチレンフランジカルボキシレートという新しい種類のプラスチックも、食べて分解してくれるらしい。

この細菌ががんばってくれれば、世界中のプラスチックのゴミを減らすことができるかもしれない。
研究チームは、世界からプラスチックのゴミを減らすべく、この細菌がもっともっとがんばることができるように、研究を進めていくとのこと。

世界の海にはペットボトルなどのプラスチックのゴミが毎年800万トンも流れ出ている。
このままでは、2050年までには、魚よりもプラスチックのゴミの方が、多くなってしまうらしい。

新しく見つかった細菌によって、ゴミが減らせるといいね。

こちらの記事では、プラスチックを食べる虫を紹介している。
この虫たちにも、がんばってほしいね。

『プラ食う虫~虫が解決してくれる?』
http://rakuto-toyota.jp/e406150.html

写真は、マイクロプラスチックとよばれる、小さなプラスチックのつぶたち。ウィキペディアより。




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