イスラエルとパレスチナ、なぜ争う?

RAKUTO豊田校

2012年12月06日 06:00

国連総会でパレスチナが「国家」に 朝日小学生新聞


中東といわれる地域ある。
アジアの西の方とアフリカ北東部、ヨーロッパにほど近い場所。
世界地図を見ると、シリアやレバノン、イスラエルなどの国がる。

そこに、パレスチナという地方があり、パレスチナ人の人たちが住んでいる。

そのパレスチナが、今回、国連総会(こくれんそうかい)で、国家として認められたんだ。
正式な国連の加盟国(かめいこく)ではないけれど、世界の多くの人たちに、国として認められたということ。

パレスチナの人たちにとっては、とても喜ばしいことなんだ。


実は、このパレスチナ、イスラエルという国と、ずっと戦争を繰り返してきた。

この11月にも、イスラエルがパレスチナを爆撃し、子ども達を含む160人以上の人が死んじゃった。

パレスチナもイスラエルにロケット砲を打ち込んで、ここでも何人かの人が死んじゃった。


なんで、こんな戦争するんだろう?

1948年、今から60年ちょっと前のこと。

世界中にちらばって暮らしていた、ユダヤ人の人たちが集まって、ひとつの国を作った。
それが、イスラエル。

ユダヤ人は、ユダヤ教という宗教を信じている人たち。
自分たちの国を持たないユダヤ人の人たちは、ヨーロッパや中東のいろいろな国に散らばって、くらしていた。
そして、いろいろな差別を受けていた。

有名なのが、ドイツのナチス。
600万人ものユダヤ人を、殺してしまった。
有名な『アンネの日記』は、ナチスに殺されてしまった女の子が書いた本だよ。

ユダヤ人の人たちは、こういう差別にうんざりして、2000年くらい前に自分たちの国があったとされるイスラエルに戻り、国を作ったんだ。

ユダヤ人たちがイスラエルに戻ろうとした時、そこにはパレスチナ人が住んでいた。
パレスチナ人たちは、ユダヤ人に追い出され、住んでいる場所を失った。

追い出されたパレスチナ人が怒るのは、当たり前。
以来、ずっと戦争が続いている。

悲しいね。

ただ、みんながみんな戦争をしたいわけではないんだ。
イスラエルにもパレスチナにも、お互いに仲良くして、ひとつの国としてまとまろうと考えている人も少なくない。

今回、パレスチナが国家として認められて、イスラエルはどうするのか?
今後のことが、気になるよね。

みんなが平和にくらすことができる国になるといいな。

写真は、イスラエルの国旗。ウィキペディアより。



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