秋を告げる赤トンボ 最近みなくなった?(再掲)

RAKUTO豊田校

2016年08月20日 06:00

RAKUTO豊田校は、平成28年8月15日(月)~8月20日(土)まで、夏期講習ウィーク。
ブログは、過去記事を再掲します。
今回は、「こん虫」に関する記事を探してみたよ。

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すっかり、秋になったね。
今日は、寒いくらい。
少しずつ冬が近づいてくるのを感じるよね。

さて、みんなは「秋」といえば、何を思い浮かべる?
秋の風物詩、思いつくものをあげてみて。


・・・

まずは、食べ物。
食欲の秋、おいしい食べ物がいっぱいだ。
ナシやカキ、クリにマツタケ。
サバやサンマ、サケ、イワシ。

つぎに植物。
秋といえば、紅葉がきれいだよね。
紅葉、カエデ、イチョウ、ススキ。
花もきれいだよ。
コスモス、リンドウ、オミナエシにキンモクセイ。

虫はどう?
コオロギにスズムシ。
そして、赤トンボ。
スズムシたちの鳴き声を聞いたり、公園を飛び回る赤トンボの姿を見ると、秋だなぁと感じるよね。

ここで、今日の記事。

『秋を告げる赤トンボ 最近は・・・』 朝日新聞

秋の風物詩、赤トンボ。
最近、日本でその数が減っているんだって。

色が赤い赤トンボ。
いくつかの種類のトンボがいるけど、代表的なのはアキアカネというトンボ。
このアキアカネ、最近数がどんどん減っている。

アキアカネは、鹿児島県では「絶滅危惧種(ぜつめつきぐしゅ)」に、三重県でも「準絶滅危惧種(じゅんぜつめつきぐしゅ)」に指定されている。
絶滅危惧種とは、数が減ってきて、もうすぐ絶滅してしまうかもしれない生き物のこと。
アキアカネ、そうとう減ってきているんだね。

石川県立大学の上田先生は、ひとつの田んぼで、どのくらいのアキアカネが育つかを研究している。
その上田先生によると、2007年~2010年に育ったアキアカネの数は、1989年の100分の1に減ってしまったらしい。
日本全国の研究者に聞いてみると、アキアカネは2000年ころから急に減りだしたんだって。

いったい、なぜ?
みんなは、どうしてだと思う?


・・・


田んぼそのものが減っていることもあるけれど、最近の急減は、米つくりに使う農薬がその原因だといわれている。

「フィプロニル」や、ニコチノイド系の「イミダクロプリド」。
1990年ころから、たくさん使われるようになってきた農薬だ。
これを使うと、害虫を減らすことができるので、農家の人たちは大助かりだ。

ところが。
この農薬たちは、害のない虫たちにも、影響をあたえてしまう。

宮城大学の神宮先生は、これらの農薬が虫にどんな影響をあたえる実験をした。
その結果。

フィプロニルを使った場合、虫が羽化、つまり大人の虫になることはなかった。
イミダクロプリドの場合でも、きちんと羽化したのは、30パーセントくらい。
これでは、アキアカネが減ってしまうわけだね。


前にかいたけど、農薬の影響で数が減っているのは、アキアカネだけではないんだ。

『ミツバチがいないない病!?』
http://rakutotoyota.boo-log.com/e275528.html

ヨーロッパでは使用禁止になっている、これらの農薬。
日本では、いまのところ、禁止になっていない。
環境省では、今年から、農薬のアキアカネへの影響について、調査をはじめたんだって。
これから、禁止になってくる農薬もあるかもしれないね。

農家の人はたいへんだけど、他の生き物や地球の環境に悪さをする農薬は、使ってほしくないよね。


写真は、アキアカネ。ウィキペディアより。
みんなの周りはどう?
赤トンボ、たくさん飛んでる?




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