流氷の妖精~いったいどんな生き物?

RAKUTO豊田校

2016年04月14日 06:00

『流氷の妖精 なぞいっぱい』 朝日小学生新聞

「流氷の妖精(りゅうひょうのようせい)」と呼ばれている生き物がいるよ。
まずは、写真(ウィキペディアより)を見てみてね。





確かに、妖精みたい。
とても、きれいだよね。
みんな、この生き物名前、知ってる?



・・・



これは、クリオネと呼ばれている生き物だ。
北海道のオホーツク海に、流氷と一緒にやってくる。
流氷について知りたい子は、こちらの記事をみてね。

『流氷は、どこから流れてくるの?』
http://rakuto-toyota.jp/e301862.html


流氷とともにやってくるクリオネたち。
みんなが知っている、ある生き物の仲間だ。

ここで、問題。
クリオネは、次のうち、どの生き物の仲間だと思う?
写真を見ながら、想像してみてね。

1.魚
2.貝
3.イカ

さて、どれだと思う?



・・・



答えは、2番の貝。

クリオネの正式な名前は、ハダカカメガイ。
貝がらはないけど、りっぱな貝の仲間なんだ。
クリオネという名前は、ギリシア神話に登場する女神クレイオーにちなんでつけられたものだ。

体の大きさは、1~3センチメートル。
体のほとんどの部分が、透明(とうめい)。
色がはっきりとわかるのは、内臓だけだ。

つばさのような足を羽根のように動かして、水の中をふわふわただよう。
その姿はとても美しく、「妖精」とか「女神」を想像させる。

こんなかわいいクリオネちゃん。
小さなときは植物プランクトンをたべているけど、大きくなってからは肉食だ。
ミジンウキマイマイなどの貝を食べる。

エサを見つけたクリオネの姿は、ちょっとおそろしい感じ。
頭の部分から、バッカルコーンと呼ばれる6本の触手(しょくしゅ)をのばし、エサをつかまえる。
そして、バッカルコーンでつつみこんだエサから、チューチューと体液を吸い取るんだ。

北海道の紋別市(もんべつし)でクリオネの研究をする片倉博士によると、「クリオネの一生はわからないことがいっぱい」とのこと。
その生態(せいたい)は、まだまだナゾだらけなんだね。


クリオネは、そんなにめずらしい生き物ではない。
豊田市のスーパーで、ペット用に売っているのを、見かけたこともあるよ。
寒い時期しか売っていないけど、ペットとして飼ってみて、観察日記などをつけてみるのもおもしろそう。

ペットして飼う場所、おいておく場所は、冷蔵庫の中。
たっぷりの海水に入れてあげてね。

エサは、海水の中の動物プランクトンで十分。
本当は、ミジンウキマイマイをあげたいところだけど、これはなかなか手に入らない。
クリオネは、エサが無くても、1年くらいはへっちゃらだ。

ただし、1~2週間に1回くらい、海水を新しいものに変えてあげよう。
うまくいけば、冷蔵庫の中で、1年以上生き続けるんだって。

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