今年の7月1日、8時59分60秒・・・60秒!?

RAKUTO豊田校

2015年01月14日 06:00

3年ぶりに「うるう秒」 朝日新聞

2年ぶりに「うるう秒」だって。
みんな、「うるう秒」って、知ってる?
あまり、聞いたことないかもね。

「うるう年」は、どう?
こちらは知ってる子も多いよね。
4年に一回やってくるよ。

ふつうの年は1年365日だけど、「うるう年」は1年366日。
1日多い。
何月何日が多いのかというと、2月29日だ。
4年に一度だけ、2月29日がカレンダーに登場するよ。

カレンダーを作る人からすると、4年に一度だけ、ふつうの年とは違うカレンダーを作らなければいけない。
コンピュータやゲーム機などの中にあるカレンダーも、「うるう年」をきちんと意識しておかないと、4年に一度日付がくるってしまう。
「うるう年」って、めんどうくさいよね。

なんで、わざわざこんなことをするのかというと・・・
みんな、想像できる?

ヒントは・・・
1年の長さと関係があるよ。


・・・


ふつうの1年は、365日だよね。
1年って、なんで365日なのか、知ってる?

これは、地球が太陽の周りを公転するのに、およそ365日かかるから。
地球が太陽の周りを一周するにかかる時間=1年間なんだ。


ところが。
地球が太陽の周りを一周するににかかる時間は、ぴったり365日ではない。

正確には、365日5時間48分45秒とちょっぴり。
だから、ずっと1年365日のままだと、いつの間にか太陽の動きとずれが生じてしまう。


そこで、「うるう年」だ。

1年間に生じるずれは、およそ5時間49分。
これを4年間続けると、およそ24時間ずれることになる。

うるう年に2月29日を入れることで、この24時間のずれをなくすことができるわけだ。
なるほど、うるう年って大切なんだね。


さて、「うるう年」のことはよくわかったけど、記事の方は「うるう秒」だったね。
記事によると、今年の7月1日に、「うるう秒」をもうけることが決まったらしい。

7月1日、8時59分59秒の1秒後。
ふつうなら、9時ちょうどになるはずが、今回は8時59分60秒になる。
1秒追加されるんだ。

「うるう年」は、時間と地球の公転とのずれを調整するためにもうけられたもの。
一方で、「うるう秒」がもうけられるのには、それとは別の理由がある。

いったい、どんな理由かというと・・・


2012年2月の記事で、復習だ。

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ずれうめる「うるう秒」 朝日小学生新聞


うるう秒?
うるう年なら、知ってるんだけどな?
うるう秒ってなに??

・・・


そう、うるう秒というものがあるんです。

一日の長さは24時間。
地球が一日一周、自分で自転してるから。
朝がきて、夜がきて、また次の朝がくるまで、24時間。

ところが、この地球の自転は、24時間ぴたりじゃない!
しかも、ずっと同じ速さではないのだ。

たとえば。
東日本大震災が起きたせいで、地球の自転は1000万分の16秒だけ速くなった。

長い目でみると、地球の自転はだんだん遅くなっている。
1日あたり、1000分の2秒くらいずつ遅くなっている。


なんで遅くなるの?


・・・


実は、月のせいなんだ。
月の引力に地球がひっぱられて、自転の速度が遅くなる。
さらに、月の引力で海水が動く潮の満ち引きも地球の自転を遅くしている。


一方で。

時計がきざむ24時間は、ぴったり24時間。
これは、セシウムというものを使って、正確にはかっている。

地球が一周自転する時間と、時計の時間に、ちょっとしたずれがあるんだね。
しかも、自転がだんだん遅くなっているということは、このずれは放っておくとどんどん大きくなっちゃう!
朝のはずなのに、まだ太陽が昇っていない!なんてことになっちゃうんだ。


では、どうするの?

そこで、うるう秒の登場!


地球が一周自転する時間と時計の時間に、0.9秒以上差が付いたとき。

時計の時間にこっそり1秒加えちゃう!


うるう年のように、4年に1回とかは決まっていない。


ちなみに、今年の7月1日、うるう秒が加えられる。
7月1日の朝、8時59分59秒の後に、こっそり1秒!
なんか、へんな感じ!

テレビやインターネットで見られる時間は、この時どう動くんだろうね?

注目!

<参考>
・地球の自転について
「くるくる高速回転!」
http://rakuto-toyota.jp/e274884.html

・時間の決め方について
「よいセシウムわるいセシウム」
http://rakuto-toyota.jp/e275133.html



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